My important place【D.Gray-man】
第42章 因果律
「っま…またやったわね…!」
「かっかっか!」
柔らかい、大きなマシュマロみたいなエミリアの胸。
それはもう何度もこの手で味わったことがある。
そのまま慣れた動作で揉んでやれば、腰が砕けたようにエミリアはその場に座り込んだ。
女は大体これすると、一瞬止まるんだよなっ!
つい笑い声が上がる。
そういや前にもこうして胸を掴んで、王冠の下見に美術館に行った時にぶつかったねーちゃんから逃げ出したっけ。
"怪盗Gは子供"だなんて核心を突くようなことを言ってたから、驚いてついぶつかってしまった。
オレが怪我してないか心配してくれた姿は、良い人に見えたけど…あのねーちゃん、見た目より腕あるからちょっぴり怖い。
ねーちゃんの仲間に乗り移った時も、容赦なく殴られたし。
「…しっかし、」
見た目はエミリアとそう変わんない歳に見えたけど…胸の大きさってのはここまで変わるんだな。
大きなたぷたぷのエミリアの胸と比べると、小ぶりだった白いマントのねーちゃんの胸を思い出す。
…あのねーちゃん、今頃ガルマーに捕まってんのかな…。
女には乗り移らないって決めてたけど、あの時は使える体があのねーちゃんのものしかなかったから、仕方なく利用させてもらった。
それでもルパン三世って怪盗から王冠は取り返せなかったんだけど。
……あのねーちゃんには、ちょっぴり悪いことしたかもしんねー。
「エミリアだいじょうぶ?」
「ティモシーさいてー」
「さいてー!」
「おんなのてきー!」
「へんっ! うるせー!」
エミリアの周りで野次を飛ばすチビ共に、現状を思い出して悪態を突き返した。
お前らも大きくなって成長したら、その胸揉んでやるからな!
「このォ…!」
「ん?」
この隙に孤児院から逃げ出そうと見えた玄関に向かえば、エミリアの女豹のような声が再び……あ、やべ。
「エ…エミリア待っ」
「エロガキがァアアア!!!!」
玄関先で振り返った瞬間。シスターの長いスカートなんてものともせず、ガルマー直伝の飛び膝蹴りを繰り出すエミリアが見えた。
あ。
今日は白か。
本日の下着情報を頂くと同時に、鋭い蹴りの衝撃がオレの頭に炸裂した。