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My important place【D.Gray-man】

第42章 因果律



「待ちなさいティモシィイイ!!!」

「ベンキョーなんかしなくたって死なないもんんん!!!」


 ギラつく目をかっ開いて追いかけてくるエミリアから、ひたすら振り返ることなく逃げ出す。
 屋上から孤児院の廊下へ。
 逃げても逃げてもエミリアは獣の如くしつこく追ってきた。

 そのしつこさ、ぜってー父親譲りな気がする!


「わーまたエミリアとティモシーが鬼ごっこしてるー」

「鬼ごっこだー」


 マッハで廊下を逃げ回る中、楽しそうに笑ってんのは孤児院のチビ共。
 見慣れた光景だから笑ってんのかもしんねぇけど、オレには一大事なんだっての!
 誰が勉強なんかするか!
 頭なんて良くなくても金は稼げるし偉くなれるんだよ!


「今日という今日は机に縛り付けてでも勉強させるんだから! 待ちなさぁあああい!!!!」

「いーやーだー!!!」


 エミリアのことは好きだけど、この教師面は好きじゃない。
 こうなったら奥の手だ…!


「っ!」


 体を反転させて急ブレーキをかける。
 振り返って見えた、こっちに突っ込んでくるエミリアの姿。
 その姿目掛けて両手を突き出した。


「必ッ殺ッ! オッパイ落としぃいいい!!!」

「キャァアアア!?!!!」


 こっちに突っ込んできてたエミリアだから、両手を突き出しただけで勝手にそれはオレの掌へと飛び込んできてくれた。
 柔らかい、たぷんと大きなエミリアの胸。

 ごちそー様ですッ!

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