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My important place【D.Gray-man】

第41章 枷



「此処に連中はいるだろうが…ただ、悪いが釈放はできない。おたくらの身内は俺が追ってる事件の重要な容疑者なんでな」


 ガラガラと重い鉄製の格子扉を開けた先の、また重い鉄の扉。
 厳重に守られたその先の地下通路には、硝子張りの横長の独房があった。
 その中にいたのは──


「この中のどっかにいるだろうから、捜してくれ」

「な…っ何これ!?」

「…ハロウィンか此処は」


 一つ目模様の変な被り物とツナギの衣装を着た、大量の集団だった。
 うじゃうじゃと揉みくちゃになるくらいに独房の中に押し込まれている。

 思わずモヤシと辺りを凝視する。
 ハロウィンはまだ時期じゃねぇぞ。


「警部、この集団は?」

「………俺が捕まえた怪盗Gだ」

「怪盗G? パリを騒がしてるあの?」


 マリの問いに、げんなりと肩を落としたガルマーが小さな声で呟く。
 …そういやその怪盗の名は聞いたことがある。
 最近ニュースで引っ張りだこの泥棒だったはず。


「捕まったんだ! しかもこんなに沢山っ?」

「違う!」


 驚きの声を上げるモヤシに反発したのは、独房に押し込まれた変な衣装の連中だった。


「オレたちゃGじゃない!」

「Gにされたんだ!」


 Gに"された"?

 一斉に一つ目の仮面を剥ぎ取る独房の連中。
 その仮面の下の顔は全員、知らない奴らだった。
 …この中に本当に雪達はいんのか。

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