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My important place【D.Gray-man】

第41章 枷



「急に連絡が途絶えたなんて、心配です」

「そうだな」


 聞き慣れた二つの声。
 固まったのは一瞬で、すぐに目を向ける。


「無事だといいけど…」


 嫌な予感のしていた不安要素。
 それをはっきりと述べるそいつは、言葉通りの不安そうな顔をしていた。
 食べ終えた料理の皿が積み上げられた台車を引く、白い爺みたいな姿。


「AKUMAの情報は入ってなかったみたいだからな。そうだといいが」


 そいつの隣には、見知った大柄なエクソシストの姿もあった。
 互いに話しながら食堂を出ていこうとする。

 …ちょっと待てお前ら。


「おい」

「…はい?」


 気付いたら席を立って、二人の後を追っていた。
 振り返った白髪頭が俺を見て眉を潜める。
 …俺だって好き好んで話しかけてねぇんだよ。


「なんですか? 僕達任務が入ってるんで、急いでるんですが」

「さっきの話はなんだ。詳しく聞かせろ」

「さっきの話?」

「…雪のこと話してただろ」


 問いかけてくる大柄なエクソシスト─マリにぼそりと告げれば、ああと納得してそいつは頷いた。


「調査任務に赴いた雪達ファインダー部隊から、連絡が途絶えたんだ。数日前に」


 …どうやらさっきぼやいてたモヤシの言葉は本当のことだったらしい。


「そのファインダー部隊の安否確認の為に、僕とマリが任務に当てられたんですよ」

「……」

「もういいですか? 僕達はコムイさんの所に行かなきゃいけないので──」

「待て」


 早々立ち去ろうとするモヤシの肩を掴む。
 今度こそはっきりと嫌な顔をするそいつに構わず、掴むその手に力を込めた。


「俺も行く」











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