第5章 満タン☆
「ん~~~、チャージ完・了!!」
ひっさびさに全身余すところなく味あわせて頂きました!満足っ♪
「うう…吸い取られた感じ…」
ベッドでグッタリしてる杏奈。剥き出しの肩に毛布をかけて、頭を優しく撫でた。
「ゴメンね?俺ばっか気持ちよくて」
「別に…雅紀ばっかって訳じゃ…」
「あ、杏奈も気持ちよかったんだ?」
「っ」
「ね、今日の俺、良かった?んねっ♪」
「~~~知らないぃっ」
あ、布団もぐっちゃった。照れちゃって…か~わい~のっ(笑)。
もうね、いい加減、聞かなくてもわかるよ。何回もしてるし、杏奈のイイとこも何となーくわかってきましたよ?
今日もすげぇイイ顔してた。普段は割りとクールで冷静なのに、エッチの最中めっちゃエロいんだもん。表情とか、声とか…。マジ反則でしょ。俺、あの杏奈の顔だけでもイける自信あるわ。
「…チャージ、できたの?」
「ばっちし☆」
「なら良かった」
あ~、マジで可愛いなぁ、杏奈…。
「大事に使ってね」
「うん…。大事にします」
杏奈のことを。
…なんちゃって。
「あ。でも俺、燃費悪いから」
「え?」
「またすぐ給油しにくるね♪」
「はぁっ?無理!無理無理っ!」
「よろしく~♪」
「…エコカーへの乗り換えを希望します」
「ひゃひゃひゃっ!」
言うことはキツいのに、なんだろ、この優しい空気。こういうとこがニノっぽい。頭の回転速いトコとか、さりげない気遣いとか…(って言ったら怒るから言わないけど)。
ホント、どんな言葉も、俺には柔らかく感じる。俺のこと思って言ってくれてるの、わかるから。
杏奈の甘い肌も、声も、表情も、ぜんぶ…
「あ~…」
「うん?どしたの」
「ううん、なんでもない」
…ホント惚れちゃってんな、俺。
なんとなく杏奈の髪の毛を指でいじってたら、うつぶせのまま彼女が呟いた。