第42章 AngeL WorlD
悲鳴のした方へ行くと、
家の並びの一カ所が瓦礫の山となっていたが、
幸い中の人たちは
外へ逃げることが出来ていたようで、
若い夫婦が二人寄り添って道に座り込んでいた。
「大丈夫ですか!?お怪我はされていませんか!?」
アルデークは二人に駆け寄った。
「ありがとう。何とか無事です・・・!!
でも・・・まだ瓦礫の向こう側に
得体の知れない化け物が・・・」
夫の方が妻の肩を支えながら応えた。
「わかりました。ここは私に任せてください!!
この荷物お願いします!!
お二人は後ろに下がっていたください!!」
ドカッ!!!!
アルデークが言い終わると同時に
骸骨の夢魔が飛び出してきた。