第42章 AngeL WorlD
アルデークはムドラが磨いた鞘を受け取り、
短剣をそこに納め、
7本をまとめて布にくるんで抱えた。
「ありがとうございました。
またよろしくお願いします。」
アルデークはムドラに深く頭を下げた。
「毎度あり。」
ムドラはぶっきらぼうに素っ気なく返し、
別の仕事に戻っていき、
アルデークは出口へと足を運んだ。
そんなアルデークを見つめる二人あり。
「見たか・・・さっきの」
「あぁ、すごいな、アルデーク様。」
「あれが神に使える人の・・・
<大天使>様の力なんだとよ。」
「へぇ~すげぇな。」
二人の会話はアルデークに聞こえてはいなかった。
「さぁ。帰りましょうか。」
アルデークは布にくるまれた短剣達を抱え直し、
歩き始めた。