第41章 StaY WorlD
「・・・ははっ・・・
お前はお人好しのバカだ・・・」
キョウヤはそう言うと膝から崩れ落ちた。
手だけが背もたれも握っていた。
『キョウヤくん・・・
私と一緒にこの世界を渡ろう・・・!!
二人でお互いの願いを叶えよう・・・!!』
琴乃は火照った頬に
涙を伝わせて微笑んだまま、
そっと右手をキョウヤに差し出した。
「・・・俺は・・・自分勝手に進むだけだぞ・・・」
『いいよ。それで。
私も勝手に進むだけだから!!』
差し出した手をグッと伸ばし、
琴乃はキョウヤの左手を取った。