第36章 MeeT WorlD
ピッ・・・ピッ・・・
シュー・・・スー・・・
シュー・・・スー・・・
心臓が止まったようだった。
呼吸は口を開閉させるだけの作業のようだった。
手足は痙攣しているかのように震えて、
頭は殴られたかのような衝撃が走った。
琴乃の目の前には
機械に囲まれたキョウヤがいた。
酸素マスクをつけ、点滴をつけ、
胸元からはいくつものコードが出ていて、
機械に繋がれていた。
その機械は、音に合わせて
小さな波を画面に映してた。
その画面の横に紙が貼ってあった。
<2012・7/23より>
『・・・うそ・・・』
琴乃は膝から崩れ落ちた。