第34章 CandlE WorlD
コツ、コツ、コツ
「琴乃さん」
綺麗なアルバに着替えたアルデークが
琴乃のそばに来た。
「彼の様子はどうですか?」
『はい・・・
目を覚ます様子もなく、ずっと寝ています。』
琴乃はアルデークの顔は見ず、
視線をキョウヤから床にそらした。
「そうですか・・・
・・・ゆっくり待ちましょう!!
きっと彼には休息が必要なのですよ。」
アルデークは微笑んだ。
『そう・・・ですね』
琴乃もアルデークの方を見て笑った。
「もう夕方になります。
今日は教会に泊まっていってください。」
『はい。ありがとうございます。』