第32章 HermeS WorlD 2
ノックされた扉を見つめているリュウト。
(あれ?入ってこない?)
そう思った瞬間・・・
バタァン!!!!!!
扉が勢いよく開き、
振動で壁に飾られてあった絵画が
下に落ちてしまった。
「琴乃ちゃんさん!?!?」
リュウトは驚きのあまり言葉がおかしくなった。
『リュウトくん!!
今日は私、町に出るから!!
お供してください!!外で待ってるから!!』
バァタァン!!!!!!
「・・・」
口を開けたままのリュウト。
「な・・・なんだったの!?!?」
リュウトは
勢いよく開閉されていた扉に向かって
ツッコミを入れた。