第30章 WanT to KnoW WorlD
琴乃は下に着くと、
カウンターを挟んでしゃべっている
アンナとリュウトを見つけた。
「あ、琴乃ちゃん!!
おはよう。」
「おはよー」
笑顔のアンナと
手を振るリュウトの顔を見た琴乃は、
緊張したような硬い表情で
ズカズカと二人の元へ歩いた。
「ど、どうしたの!?」
「なになに!?
怖い顔しちゃって!!」
焦る二人の前に、
ズイッと先ほどのメモをつきだした。
『こっ、これ!!
有名・・・だと思う神様の名前!!』
琴乃は
メモをもっと二人の目の前へ出した。
「!?」 「??」
『リュウトくん!!
あなたの名前は!?どれ!?』
琴乃の手は二人ではなく、
方向を左に変えて、
リュウトの鼻にぶつかるのではないか
と思うくらいの所にあった。