第30章 WanT to KnoW WorlD

『よし!!　これで全部!!』



琴乃はペンをポーチへしまった。

メモには昨日の夜に

現実の自分の部屋で読んだ

<OlympoS -オリンポス12神->

の本の、数ページにわたる

神様についての説明文が書かれていた。



『うん。1から12。

ちゃんと書けてる!!』



琴乃は満足そうに笑い、

メモを折りたたみながらドアを開け、

下の階へと、階段を下りた。