第6章 事後報告
「それよりも、医者へかかることが先決だ。
何かあってからでは遅い」
それもそうですね。
「分かりました、医者ならここへ連れて来ます。
腕の良い医者を知っているので」
「あ、それってもしかして…」
「他言無用ですよ、松田さん。
それなら良いですね?夜神さん」
「…あぁ」
「では月くん、お願いします。
私は連絡を入れて来ます」
「…分かった」
月くんが少女を迎えに、対策室をあとにする。
「その少女は、犯人が殺されるところを見ている訳ですね」
「あぁ」
精神的なものの方が強いでしょうか。
「何か情報が得られることを、期待しても良いのですか?
そこまでして、彼女にこだわるのですから」
私自ら動いて、何も収穫は無かったじゃムダですからね。
非常に効率が悪い。