第6章 事後報告
「その監禁されていた少女は無事我々が保護したが、病院にも行かないし口を開こうともしない」
つまり、黙秘状態ですか。
「その犯人は、テレビ等で報道されましたか。
勿論、顔や名前がと言う意味です」
「あぁ、されていた。
こちらの情報では、キラの崇拝者と言うことが分かっている。
死にたくて仕方なかったが、どうせ死ぬなら崇拝しているキラに殺されたい、と考えた訳だ」
「バカな人も居るものですね、キラは犯罪者ですよ」
そんな相手を崇拝しているなんて。
「今は日村さんがその子を見ているが、どうも限界が近いようだ」
「と、言いますと?」
「かなりのミーハーな女の子で、イケメンじゃないと嫌だとか言ってて…」
少し悔しそうな表情の模木さん。
「なら月くんが適任でしょう、連れて来てください」