第6章 事後報告
「…その犯人が、キラの崇拝者だと言っただろ?」
「ええ、聞きました。
話を聞く限りでは、度を超えたものだと思いますが」
「監禁している間も、何やら少女に話しているらしいんだ。
自分の知っている、キラの全てを」
キラの全て?
「我々以上に、ですか?」
表に出ている情報は、先にこちらに来る筈。
そんなバカな話がある筈ありません。
「分からない、それを知る為だ」
「そういうことですか、納得です。
お話を聞くのは、私に一任してください。
手荒な真似はしませんから」
犯罪者でも無い未成年の女の子には、いくら私でもそんな真似は出来ませんからね。
それに、もしそんなことをすれば間違い無く雪に嫌われてしまいますから。
「…分かった」
「ありがとうございます。
では、連絡して来ます」
携帯を取り出し、電話をかけた。