第5章 本領発揮
「私は今分かった身元を連絡します。
妹さんを発見・応急処置をし今付き添っているのは、信頼出来る医者です」
意味深なことを言い、それについてこちらが聞き返すよりも先に電話をかけてしまうL。
電話中だと、話しかけられないじゃないか。
「病院なら、私が車でお送りしましょう。
場所なら分かっています」
どこからともなく、ワタリが現れた。
「お願いします」
「…私も行こう」
珍しく夜神さんも名乗り出る。
「父さん…」
「はい、ではこちらへ」
ワタリと共に、2人が部屋を後にする。
とりあえず雪に、名前と月くんの家族であることを知らせる。