第5章 本領発揮
「それは何時頃だか分かりますか?
大体で構いません」
流石は世界の名探偵Lだ、頼もしい…と思う捜査員。
「確か…7時半頃…だったと思う」
7時半・家を出て学校へ向かう、と記入する。
「では次に、学校から連絡があったのは何時頃ですか?
こちらは出来るだけ正確にお願いします」
おおよその時間は見ていたので分かりますが、その時の状況を詳しく聞かなければなりませんので。
「私は…」
「これは月くんへの質問。
夜神さんはまだ答えなくて良いです」
「まだ…?」
私の言葉に首を捻る夜神さんだったが、それ以降はちゃんと黙っている。
「…確か、9時半頃だったと思う。
1番始めの着信は」
「月くんが電話に出たのは?」
「出れてはない、かけ直したのは…9時…45分頃。
ちょうど休憩時間だったから」
9時45分・ことが発覚、と記入する。
「恐らくですが、行方が分からなくなってから発覚までは2時間と少し…」
これはナニを意味するか、あなたに分かりますか?月くん。