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【DEATH NOTE】甘いもの以外に好きなもの

第4章 1つのポッキー


「栞です」


名字まで考えてなかったし、面倒だったから省いた。


それから月くんに紹介して貰い、名前ぐらいは分かった。


名前も忘れちゃったけれど。


特に興味も無いしね。


「よ、よろしく」


そう言って手を差し出そうとしている彼を制して…。


「ほら、もう行かないとだろ。

遅刻になるぞ」


月くんが言った。


ちょっと助かったかも、初対面で握手って苦手なんだよね。


「あ、おう。そうだな」


『分かってると思いますが、授業中は月くんの隣をキープしてください』


席には月くんの友達、私、月くんの順に座る。


この人、どうして隣に来るのかな…?


まぁ、それは一旦置いておこう。


授業の支度をしないと…と思い、教材を探す。


「あれ…?」


「?どうかした?」


「教科書…忘れちゃったみたい」


「じゃあ、俺の使って良いよ。

別に無くても困らないから」


「え、でも…」


いくら月くんでも、持って無いのを見られたら減点されるかもしれないし。


「んー、なら一緒に使う?」


「え、いいの?」


「ん、栞なら」


「ありがとう」


その言葉に甘えて、一緒に教科書を使う。
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