第3章 甘党×フルーツ党
マフィンは砂糖の分量は変えずに、甘みの強い砂糖を使う。
パイは砂糖も使いつつ、パイ生地にハチミツを混ぜてみる。
フレンチトーストは、卵と苺をこしたものを合わせて焼く。
勿論、砂糖を入れるのも忘れずに。
最後のプリンは、卵の代わりに溶かしたマシュマロを使う。
時計が12時を告げる頃、ようやく完成した。
「雪ー、まだ?」
向こうから、非効率的なことを嫌うLから催促の言葉が聞こえた。
「もう出来たよ」
「じゃあ早く、お腹空いた」
相変わらず、どんな胃袋をしているのやら…。
「はい、どうぞ」
出来上がったばかりで、まだ温かみを持っているそれらをLの前に置く。
プリンはまだ出さないけど。
時間的にまだ固まってないし、冷やしておいた方が美味しいからおやつ用にと、冷蔵庫にしまってある。