第3章 甘党×フルーツ党
その私の冷蔵庫から、甘みの強いフルーツをいくつか選ぶ。
Lはまだ昼食前。
よって、今用と昼食用を作らないと。
髪の毛をゴムで軽く束ね、手を良く洗う。
今用には…クレープで良いかな。
苺とチョコと、沢山の生クリームを使ったクレープ。
生地に塩の代わりに砂糖を入れてみたり、チョコや生クリームにも砂糖を加えてみたりと、かなり甘く仕上げてある。
クレープは簡単だから、10分足らずで出来上がった。
「はい、L。
昼食用に別の物作るから、今はこれで我慢して?」
「…仕方ない」
そう言って、クレープに手を伸ばす。
雪の作ってくれたもので、ハズレだったものは1つもない。
いつも、どんなものでも好みの味にしてくれるのだ。
だから、安心して口に持っていける。