第1章 病院
少し紫呉を見たかと思えば目を泳がせ最後には顔を伏せた。
「だって…私,さっきまで死んでたんですよ?」
「ん,うん?」
「生き返るなんて…」
爽は涙声で“気持ち悪いですよね…”そう言うと
“別に良いんじゃない?”と紫呉が言った。
周りからは,“別にってアンタ!”ノア兄が怒っていたが,爽は他人から気味悪く思われないのに驚きキョトンとした。
「だってさ~?
君が生き返ったのって
さっきの話だと君の家族…え~っと……
お婆さん,お爺さんに君のお母さんの愛情があってここに君が生きてるんでしょう?」
爽が頷くと紫呉が爽のベッド横に立ち
紫呉は爽の頭を優しくなで言葉を続けた。
「じゃ~気持ち悪くないでしょ!(笑」
爽は泣きながら笑顔で微笑んだ。
紫呉の後ろにいた,Dr.の男性といつから居たのか分からないが銀髪の髪が長い男性?が入ってきた。
そんな事お構いなしに紫呉は話す
“あ!そうそう誤解しないでね?君達の話を聞いて居なかったとしても。気味がったりしませんよ?…と言うより命が在るから人は繋がるしね?ハッハハハ!!”