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秘密の関係(カレカノ)

第2章 再会


帰り、菅原先輩に呼ばれて、2人で帰ることになった。
「まさか、また会えるとは思ってなかったよ」
『はい、私も。・・・でも、菅原先輩が烏野ってことは知ってましたよ?』
「えっ?俺、言わなかったよね?」
『はい。ジャージに書いてありましたから』
「あ~」
そう、この前出会った時、彼の着ていたジャージには、烏野高校と書いてあった。
『3年生だとは思いませんでしたけど・・・』
「そっか・・・。でも、どうして烏野?」
『祖母の家から1番近いから、です』
「あぁ、成程。・・・でさ、大丈夫なの?」
『えっ?』
「マネやること」
『あ~、はい。大丈夫だと思います』
「・・・話したくないかもだけど、どうして、宮城(こっち)に来たのか、詳しく聞いてもいい?」
『あっ・・・はい・・・』
聞かれる予感はしていたので、私は話すことにした。
『私・・・東京でアイドルをしていたんです』
「?アイドル?アイドルって・・・あの?」
『はい、芸能人です』
菅原先輩は目を見開いている。そりゃあ、驚くよね。
「あ~、それで?」
『はい。仕事がすっごく忙しくて、学校にも中々通えなかったりで・・・友達とか、どんどん離れていってしまって。自分でも何のためにこの仕事してるんだろう?ってわからなくなってしまって・・・。アイドルとしての自分と、普通の女の子の自分の区別がつかなくなって・・・』
「・・・あの時、言ってた“逃げて来た”ってそういう事か」
『はい。すみません。重い話を・・・』
「いやいや、聞いたのは俺だべ?」
『・・・ありがとうございます。この前のお礼も出来てないのに・・・』
私はこの前、公園でのことを言った。ミルクティーのお返ししてない。
「別にいいべ?マネやってくれるってだけで十分、ありがたいし」
優しい。菅原先輩って本当に優しい人だ。
『これから、よろしくお願いします。菅原先輩♪』
私はニッコリと微笑んだ。
「っ!!」
そしたら、何故か、照れられた。
『??』

この後、菅原先輩には家の近所まで送ってもらいました。
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