第7章 episode5
雛寧ちゃんは緊張しながらも、カフェを手伝ってくれて笑顔も見られようになった。
諒夜さん曰く、外での交流が影響したのではないかと言っていた。
「雛寧ちゃん、お疲れさま。もう中に入ってていいよ」
「はい」
雛寧ちゃんが中へ入って行ったあと、璃玖斗が帰って来た。
なぜか、傷だらけだ。
「璃玖斗、どうしたの?」
「別に」
「別に、ってちょっと!」
ムスっとして話してくれない璃玖斗の腕を掴み、引き止めると、
パシンッ
睨みながら払われた。
「放っておけよ!!!!」
バンッ
「....っ!?」
思い切り、頬を叩かれたのだ。