第31章 気づく者と気づかぬ者
「「やっほー!!」」
入り口側から聞こえてきた声に振り向くと、
そこにはリト達が居た。
カッコつけやがっていいご身分だぜ…
「あれれ!なっちゃんだーぁ!!」
「そりゃここは夏希ちゃんの職場だもの〜」
うぜ。
大体、俺より張り切ってしそうなやつ、
ここに居るじゃねぇか。
なのになんで俺が…
「璃玖斗、」
「....なに」
不機嫌に返すと、
姉ちゃんは嬉しそうに
「今日はありがとうね、璃玖斗!」
と言った。
そんな満面の笑みで言われちゃ照れるし…
なんてぜってぇ言わねーけど!!