第31章 気づく者と気づかぬ者
休憩中、夏希が呑気に歩み寄ってきた。
顔見るだけで腹立つ。
「璃玖斗!漣音くん!ありがとね!!」
「黙れクソババァ。近寄んな化粧クセぇよ」
「やっほぅ、夏希!久しぶりだなーっ」
俺は夏希の事が大嫌いだ。
化粧クセぇし、絡みがウザイし。
俺とは相性が合ってねぇと思う。
「ひっどー!私、まだ26歳だよ!!」
「知るか。クソババァ」
俺はモデルなんかしたくねぇのに。
夏希は無理やりモデルにさせやがった。
学校でからかわれるのがオチだぜ。
あーあ、
また女子に絡まれるなあ....
めんどくせ。