第31章 気づく者と気づかぬ者
それからしばらく撮影を続けた。
どれも変わらない気もするけれど、
プロの目からしたら真面目にしたいんだろう。
(真面目ってどういうことやねん。笑)
リト))「それはそうと颯希ちゃん、このあと暇?」
瑠都))「なに誘ってんの、マジキモすぎる。」
漣音))「リトてめぇ抜けがけかよ、せこ。」
渚人))「....、どうでもいいがトイレってどこ…?」
瑠都))「あそこだよ!!もートイレぐらいちゃんとして!」
漣音))「おいっ!リト、女遊びなら程々にしろよ」
リト))「失礼だなあ。俺はいつでも本気♡」
瑠都))「え、なに??なんか雑音が…」
リト))「みんな酷いよ〜、泣いちゃうよ」
瑠・漣))「勝手に泣いてろ」
最近、姉ちゃんの笑顔が増えた。
家族のことで悩んでたあの頃よりもかなり。
それはきっとこの人達のおかげなんだと思う。
....でも、認めない!!
「そこの人達、うるさいんですけど
非常識ですか??非常識ですよねー、マナーマナー」
だってこの人達、
姉ちゃんのこと好きだから。