第30章 和解
直接、言うことかもしれない。
でもお姉ちゃんは忙しいし。
それに会って言っても逃げられる。
それならば電話がいちばん良い。
『なかなか話せなくてごめん。
私なり凄く凄く悩んで、話そうか話すまいか。
だけど幸せそうな颯希見てたら、
その幸せを壊しちゃうんじゃないかって怖かった
だから言えなかったの、ごめんなさい。』
お姉ちゃん、そこまで考えててくれたんだ...
私のことそんなに....
「ううん、謝らなくていいの!!
お姉ちゃんは悪くないよ。
聞いたの、
お姉ちゃんは何度も話そうとしてくれたって」
そうだよ。
だから悩むことなかったんだって。
そうお姉ちゃんに言えたなら、
凄く良かったのに....
言えなかったのはきっと私が弱かったから。