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平和な1日。
第28章 特殊能力11
『姉ちゃん大丈夫か?』
璃玖斗だ。
心配して来てくれたのかな。
「うん、大丈夫だよ」
ドアを開けようとドアノブに手を伸ばすと、
『泣いてたんだろ?声が、少し鼻声って言うか』
「....き、気のせいだよ!」
泣いたなんて言えない。
璃玖斗には余計な心配をこれ以上かけたくない。
だから、強がってしまった。
『なんで、言ってくれねぇの。言えないのは、俺が実の弟じゃねぇから?』
バンッッ
「違う!!!」
思いきりドアを開けた。
璃玖斗の目は切なげだった。
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