第28章 特殊能力11
ー颯希side
「....ん...?」
いつの間にか寝ていたらしい。
目を覚ますと外は暗く、部屋も真っ暗だった。
部屋の電気を付ける。
ふと鏡が視界に入る。
「...目が腫れてる。そんなに泣いたのかな...」
あはは、と苦笑い。
...するしかなかった。
情けない顔の自分。
重い瞼をなんとか開きながらまだベッドにダイブする。
憂鬱な気持ちでみんなに会えない。
でも私はあくまでも家政婦だ。
ご飯、作らないと....
「切り替え切り替え!」
小さくため息を吐く。
立ち上がったと同時にノックされる。