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平和な1日。
第28章 特殊能力11
「蒼汰、ごめんな」
「な、なんだよ急に。父さんらしく───」
父さんの目からは涙が流れていた。
らしくない。
いつもは、優しくて笑顔が大好きの父さん。
だけど今の父さんは泣いてる。
「ぜんぶ、父さんのせいだ」
「違う!!!父さんは何も悪くないよ!!」
悪いのは、
さあちゃんを傷つけた人。
父さんは優しい人だ。
だから、罪悪感を感じてる。
「....ありがとう、蒼汰」
ギュッ
いつかこの手の温もりも、冷めてしまうのだろうか。
もう、握れないのだろうか。
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