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平和な1日。
第28章 特殊能力11
プルルルルルッ
携帯がポケットの中で鳴り響く。
表示された名前、『蒼汰』。
出たくもなかったが、出てしまった。
「もしもし。なんか用?」
『さあちゃん知らない??』
「知るか。」
本当は自室にこもってるけど。
今は誰とも話したくないんだろうし。
『そっか』
残念そうに声のトーンが下がった。
なんだよ、
まだ蒼汰は姉ちゃんが好きなのかよ。
「いい加減、諦めついたのか」
『つくわけないだろ。今更忘れろって?』
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