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平和な1日。

第27章 特殊能力10



燐斗。

私は伝えたかった。
燐斗は独りじゃないことを。

孤独さを心に残したまま生きるなんてツラすぎる。

でも言えなかった。

あんなに助けを求めていたのにね。
何もしてあげられないなんて....

力なく座り込む。

果てしなく遠い闇は確かに包んでいた。
決して解放してくれることはない。

そう、私も燐斗も。

犯した罪は大きかった。
償わなければならぬ、大きな罰を。

『オネーサン、ばいばい』

彼は悟っていたのかもしれない。
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