第26章 特殊能力9
外へ出ると、廊下はボロボロだった。
たぶん、戦ったりしてるからなんだろうけど...
凄まじい....
『...てめぇとはあの時以来だけど、心が腐ってんなぁ?今すぐぶっ壊してやるよ』
「....あのひと僕、知ってる!ここへ連れて来た人だよ!!」
瑠都くんがそう言うと、声のした方へ走る。
「....ダメ...」
「....え?」
瑠都くんの手を握り、行くのを止める。
彼女の目は暗かった。
「今の彼に近づけば、貴方達は殺されてしまう。見たらわかるでしょ?殺意のオーラがある」
キリキリと強くなってるであろう、瑠都くんの手を握る彼女の手。