第26章 特殊能力9
翌日。
暗闇に包まれていた私達に一筋の光が差し込んだ。
なんと漣音さん達が助けに来てくれたのだ。
今は中で頑張ってくれているから、私達は牢屋からなんとか出るようにしないと。
「でもどうやって...」
「鍵が頑丈にかけられてるから、外すのに時間がかかっちゃうよぉ...」
瑠都くんもこういうのは得意ではないようだ。
ガチャガチャとドアノブを動かしてみるも、鍵はやっぱり頑丈にかけられてる。
「待つしかないのかなあ...」
その場に座り込み、考える。
頭を使うのは得意ではないんだよなあ。