第26章 特殊能力9
「....まさか」
とつぜん彼女がそう呟いた。
そしてそのまま彼女は飛び出して行った。
「みんな、大丈夫なの?」
「途中で分かれたからわかんないけど。大丈夫だと思うよ!」
それなら良かった...。
何かあったら不安でたまらないもの。
外の景色が見えない。
だからか、時間も分からない。
「さっちゃん大丈夫だよ。僕が守るからね」
「ありがとう、瑠都くん!」
ここを出る前に彼女も救ってあげたい。
きっと彼女も私達と同じだから。
ちゃんと、ここのボスを捕まえてあげなくちゃ。
彼女の孤独は、解き放てない。