第24章 特殊能力8
しばらくの恐怖と戦いながらヘリコプターで移動すること1時間。
着いたのは広い草原。
何もなくて、ただただ広い。
「こんなに広いんじゃ、場所が特定出来ないじゃねぇの」
「目印とかあったら良いんだけど...」
草木があるだけで、建物なんか1つも見当たらない。
このままでは時間がかかりそうだ。
「今日は遅いから、もう寝ようぜ。変に動き回るよりかはよっぽどいいぜ」
漣音がそう提案し、俺たちはそうすることにした。
日も暮れてきたし、無駄に動くと奴らにバレちまうしな...
「見つける、絶対に」
テントを立てながら、小さく呟いた。