第3章 episode2
「んもぅ、また女の子ぉ?」
瑠都がメールを打つ諒夜に抱きつく。
「ヤキモチ妬きだねぇ、瑠都ちゃん。でも俺、女の子と遊ばなきゃ生きていけねぇのよ〜」
「りょーちゃんの意地悪!もういいもーん」
瑠都はさっさと歩いて行ってしまった。
お前は未成年だからまだ飲めないだろ...
「れっちゃん。行くよ?」
瑠都が駆け寄り、ぐいぐい引っ張る。
こういうの、女は惚れるんだろうな....
「瑠都ちゃーん、俺を見捨てんなよぅ」
諒夜は携帯をしまい、瑠都に絡みつく。
鬱陶しそうに諒夜を払いのける。
「りょーちゃん嫌い!ふん!」
諒夜はこういう可愛い仕草をする瑠都が好きらしい。
まるで逆効果だ。