第20章 特殊能力5
ー璃玖斗side
「あんたね、いい加減にフラフラすんの止めなよ」
「うっせぇな。ババァかよ、てめぇは」
となりのうるさいヤツは南波留美。
姉ちゃんの友達だが、なぜか俺に付きまとってくる鬱陶しい女。
「あれ、ナナさんじゃない?隣の人、誰だろー」
「は?どこ」
視線を辿ると、確かに姉ちゃんが居た。
その隣には....
「蒼汰っ...!!」
思わず駆け出していた。
そして、姉ちゃんのとこに行き腕を掴んだ。
「姉ちゃん、帰るぞ」
「り、璃玖斗!?」
心の中にモヤモヤっとしたものが残っていた。