第18章 特殊能力3
「....なんかねーかな...」
キッチンからゴソゴソと音がする。
冷蔵庫のドアが開いていた。
「あの...」
「うわっ、ちげー!腹減ってて!!」
なぜか慌てて言い訳みたいに喋り出すのは、
「漣音さん、お腹減ってたなら言えばよかったです。そこに余り物。ありますよ」
余り物と言っても、昨日の歓迎パーティーで残ったお肉と言った料理。
「あ、ああ〜」
別に焦って逃げなくたって良いのに。
彼は走ってキッチンから出て行った。
なにか探してたのかな?
冷蔵庫に手を伸ばしかけたとき、
「颯希」
後ろから呼ばれ手を止めた。