第18章 特殊能力3
「...ごめん、なんでもない。気にしないでね」
リトさんはリビングから出て行った。
真剣な表情、初めて見た。
いつもはからかってる感じだったのに。
どうして、あんな質問をしたんだろう?
「特に意味はないか」
前に、私は可愛くないとかないな、とか言ってたしね。
深く考えることもないよね。
掃除機のスイッチをオンにする。
「璃玖斗、今日も寄り道か...」
たまには早く帰って来てくれないかな。
いつもいつも....
あんな大切だなんだって言ってる割には。
行動なんかしてくれないんだから....
私だけなのかな。
こんなに家族にこだわってるのは...