第18章 特殊能力3
ーリトside
なんであんなこと聞いたのか。
自分でもかなり焦った。
話せば冷たく返すような、あんなひねくれた子なんか俺の趣味じゃなかったはずだ。
なのに、彼女の高校からの友達に嫉妬?
はは、馬鹿げてる。
そんなはずはないよ。
ピリリリリリッ
「....もしもし」
『リト?今日ヒマ?』
「ヒマだけどヒマじゃないかな」
『何それー!ねぇ、いつものホテルに来れない?』
「ごめん、そんな気分じゃないんだよね」
『うわ。なにそれ、マジ意味わかんない。もうリトなんか知らない、ばいばい』ブチッ
女の気分損ねてばいばいなんか慣れてる。
別にこの女なんか好きじゃない。
肉体関係だという、それだけ。
いつもやってたことなのに、どうしてだろ。
やんなってきたよ....