第18章 特殊能力3
「ねぇ」
「...はい?なんですか?」
顔を上げると、いつものふざけた顔(失礼だろ)ではなくいつになく真剣な表情のリトさんが私を見ていた。
ドキッとしちゃったよ...不覚....
「昨日の電話、誰だったの?」
「電話?ああ。あれは高校からの友達からです」
大学には私だけが進まなかったんだけど。
連絡だけはしてる。
「輝虎、ってだれなんだよ?」
「いや、だから高校からの....「本当にそれだけなんだろうな?」
真っ直ぐに私を見つめながら、リトさんはそう問いかけてきた。
「どういう...意味です、か」
その威圧感に圧倒され、思わず戸惑ってしまう。