第16章 特殊能力1
お目当ての品を買い揃え、あとはお酒だけとなった。
お酒はやっぱり専門に扱うお店で買ったほうがいいだろう。
ただ出費がな〜....
「さっちゃん!!!」
制服姿の瑠都くんが走って来た。
どうやら下校途中のようだ。
後ろには女の子たち数人が立っていた。
「お買い物?僕、1つ持つね!」
ひょいと片方に持っていた袋を取る。
さりげない!素敵!
「いいの?あの子達、一緒に帰ってたんじゃ...」
「勝手について来ただけだもん!さっちゃんと帰った方がいいのー!」
へへへ、と赤らめながら言う。
嬉しいけどなんだか複雑だな...