第16章 特殊能力1
スーパーに着くと、なかなかの賑わいだ。
たぶん、タイムセールとかしているのだろう。
お目当ての品のセールはないし、ゆっくり買い物が出来るな。
『やだ〜、リトったら〜』
なんか聞き覚えのある名前が、空耳か聞こえた。
うん、たぶん空耳だろう。
「いいじゃねぇのよ。今夜は俺と過ごそうぜ」
『もー、仕方ないわねぇ〜』
私は初めて見た。
スーパーでイチャイチャする奴らを。
恥ずかしかったので見なかったことにした。
「えーっと、牛肉は〜....」
今夜の話は場所を変えて話してください。
周りからの視線構わずイチャイチャする2人に、心の底から嫌悪した。