第13章 episode 特別編
お店を閉めようと外に出ると、2つの人影が見えた。
カップルかな。
そう思ったのもつかの間、それは諒夜さんと女性モデルだった。
「な、んで...」
私はこんなにも我慢してるんだよ。
会いたくて、でも会えないから。
よりにもよって、どうしてクリスマス...
>>カランカラン
札が落ちる。
慌てて拾うも、その音で諒夜さん達に気づかれた。
「あ...」
「もうお店閉めますから、それに風邪引きますよ!!」
なにやってんだ。
苦し紛れの言い訳。
「じゃ!」
お店に急いで入って、鍵を閉めた。
どうやっても涙は止まらなかったから。