第13章 episode 特別編
「....姉ちゃん、ケーキ用意できたよ。夏希も来てるから、早く食べよ?」
璃玖斗がしゃがんで、優しく微笑んでくれた。
いつもそう。
璃玖斗は私にすごく優しくしてくれる。
「そうだね。お姉ちゃん、ようやく取れた休みだもんね!グズグズしてたらダメだよね!」
「夏希の休みなんか知ったこっちゃねぇよ。どーせチャラチャラしてんだから」
そう、ブツブツ言う璃玖斗。
そのあと、
「ちゃんと仲直りしてよ。せっかく諦めついたのに、帳消しにするようなこと、俺、許さねぇから」
璃玖斗はそう言って、リビングにかけて行った。
嬉しいよ、璃玖斗。
ありがとう。