• テキストサイズ

平和な1日。

第10章 episode8



「...姉さんが来てんだ。一緒に仕事することにもなった。」

「それが...、原因なんですか?」

「そうさ。姉さんは俺がキライなんだよ」

避けてきた。
不快にさせないように。

だからこそ、姉さんはもっと俺に対して嫌悪感を抱いたのかもしれない。

「仲直り、なんて俺には程遠い言葉さ。なんてたってする気も起きないからねぇ。」

そう言うと、颯希ちゃんの顔が強ばった。
まるで自分のことを言われているみたいに。

「会えば会うほど、姉さんは俺と家族の縁を切りたがるんだ。愚弟呼ばわりだもの」

愚かな弟。
姉さんにとって俺は、汚れた存在だったのだろうか...
/ 392ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp