第10章 episode8
「諒夜さんには、私達がついてます!だから、やめないで....ください!!」
「やめねぇよ、うん、やめない。だってすんげぇ頑張ってるヤツに失礼だし、それにこの仕事は好きだもの」
雲一つない青空を見上げる。
姉さんとはいつか和解できたらいい。
そして、どこにでもいる姉弟をしたい。
「颯希ちゃん、ありがとな」
「一緒に頑張りましょうね!!!」
その笑顔が好きだ。
俺のものにしたい。
でも、信じてもらえねぇよな。
それでもいいよ。
俺、ちゃんときづけたんだよ。
彼女が好きなんだってこと。