第10章 episode8
『俺がキライだろうがなんだろうが知ったこっちゃねぇよ!!!でもなぁ!!!この仕事が好きで頑張ってるやつもいんだよ!!てめぇの視点だけでモノ測ってんじゃねーよ!!!!』
アイドルがあったから、俺は明るく居られるんだ。
アイドルになれたから、落ち込んでる時もファンが励ましてくれるんだ。
それを媚び売るだけの汚れた仕事なんて、ふざけんなよ。
『もう二度とその面見せんな。てめぇの顔なんか見たくもねぇ』
「諒夜!?」
>>バンッ
部屋を飛び出すと、物音に驚いて集まって来たスタッフさんが大勢いた。
こんなときも、やっぱり芸能人の方が悪く言われるんだろうな。
悔しくて、涙がじわじわと溢れてきた。